JIS
十字ねじ回し
B 4633-1991

1.適用範囲 この規格は、JIS B 1012のH形十字穴及びS形十字穴をもつねじ部品に
          用いる十字ねじ回し。(以下、ねじ回しという。)について規定する。ただ
          し、十字ねじ回しビットに付いては除く。
2.種類  ねじ回しの種類は、表1により、それぞれの組合せによって8種類とする。
表1 種類
適用する十字穴による種類 H形 ・ S形
本体と握り部との結合方法による種類 普通型、貫通型
磁力の有無による種類 磁力あり、磁力なし
3.品質    
3.1外観    ねじ回しの外観は、割れ及び使用上有害なきず、まくれ、さび、その他
          の欠点がなく、仕上げの程度は良好でなければならない。
3.2機能
3.2.1ねじり強さ  ねじり強さは、6.2によって試験したとき、本体と握り部との結合
             は強固で、先端部には有害なかけ、ねじれ及びその他各部に有
             害な損傷があってはならない。
3.2.2硬さ  ねじ回しの先端部の硬さは、6.3によって試験したとき、HRC53以上とす
          る。
4.形状・寸法  
4.1本体及び握り部 ねじ回しの形状・寸法は、表2による。ただし、握り部の形状は
               例である。
単位mm
種類 H形 S形
呼び番号 1番 2番 3番 4番
d(1) 基準寸法 5 6 8 9 3又は4
許容差 +0.4
−0.2
l(2) 75 100 150 200 75
(1)  丸形のものは直径、角形のものは二面幅とする。
  (2) lの寸法は、用途によって短くすることができる。
備考 本体と握り部との結合には、ピンを用いない適切な方法を用いてもよい。
4.2先端部 H形ねじ回しの先端部の形状・寸法は表3に、S形ねじ回しの先端部の
         形状・寸法は図1による。
単位mm
呼び番号 1番 2番 3番 4番
b 基準寸法 1.001 1.539 2.497 3.574
許容差 +0.05 +0.07 +0.10
−0.14 −0.15 −0.17
e 基準寸法 0.513 1.102 2.098 2.738
許容差 +0.20 +0.25
−0.10 −0.15
g 基準寸法 1.270 2.286 3.810 5.080
許容差 ±0.15 ±0.20
l1 最小 2.5 3.7 5.2 7.6
α 基準寸法 7° 5°45' 5°45'
許容差 0
−45'
β 基準寸法 138° 140° 146° 153°
許容差 +45'
0
5.材料  ねじ回しの本体の材料は、JIS G 3506のSWRH62A又は3.に規定する品
        質と同等以上のものとする。
6.試験方法
6.1 先端部の形状・寸法 ねじ回しの先端部の形状・寸法は、表4に示すA形ゲー
       ジで図2に示すように、先端部の外周をゲージに押し込んだとき十字翼の
       外周綿と先端円すい面との交線の位置PAは段差hAの中になければなら
       ない。また、表5に示すB形ゲージで、図3に示すように先端部の溝部をゲ
       ージに押し込んだとき十字溝の外周面と先端円すい面との交線の位置PB
       は段差hBの中になければならない。ただし、S形用ねじ回しについては、
       JIS B 1012に規定する食い付きゲージに合格したねじ穴とのはめあい試験
       で行ってもよい。
 
単位mm
種類 呼び番号 g1 g2 hA(3) 0 t1(参考)
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 角度 許容差
H形 1番 0.560 0 0.710 0 0.30 26°30' +15' 3.0
2番 1.068 -0.01 1.218 -0.01 0.30 0 3.2
3番 1.805 2.005 0.40
4番 2.440 2.640 0.40
S形 0.405 0.505 0.20 26° 3.0
注(3) hはg1 及び0が基準値でるときの計算である